先週末の栃木は朝からずっと大雨と爆風で、大会じゃなければ釣りには行かないような天気でした。
キャンセルも相次いで(この天気なら仕方ないと思います)大会参加人数は34人といつもよりだいぶ少なめでしたが
こんな悪天候でも大会に出ようという方々だけが残っていたので、ただメンツが濃くなっただけのプチエキスパみたいなもんでした(笑)
個人戦で参加できる大会は、ここを逃すと年末までしばらく無さそうなので
いまの課題を明確にすること、そのためにいま持てる力はすべて出し切ってくることを念頭に置いて、試合開始です!!
まずは1回戦、A組3-3だったかな?ちょうど電柱前あたりで3人の2人抜け。
対戦相手にはロデオの福田さんもいます!!これは燃える展開です、全力を出し切るぞ~!!!
最近のキングの放流は、仲間内ではノアがいいという声をよく聞くのですが、私はだいたいドーナで入ることが多いです。
自分がそれに慣れている、キングの放流魚をドーナで獲るセッティングが出せているというだけで
どっちがより優れているってもんじゃないのですが(隣がノア投げてても、放流だけなら本数差はつかないことが殆どです)
この日はノア1.8から入ってみました。が、やっぱりセッティングが出せておらず多バイト1キャッチ。
すぐにエリアドライブ62T+PEにドーナ2.0に持ち替えて、そこから少しずつ本数を伸ばしていきます。
15分くらいドーナを押して、最後はノア1.8のノブ黒金でカウント3前後で1~2本キャッチ。
中層やボトム付近も探りましたが、結局ヒットするのは巻き上げ。下目を巻きで食わせるのは難しいと判断しました。
前半は8-7-4の7本、トップの福田さんに1本差でくらいついています。勝負はここから。
で、す、が……後半はノア1.8でレンジ・スピードを探るも反応がパタリと途絶えてしまいます。
福田さんはサイズを落として表層で連チャンしています。色はピンク系裏茶の福田カラー……ノア1.2か?
私もハイバ1.3やノア1.5のグロー系や蛍光明滅系など色々投げますが、どうにも反応が芳しくありません。
隣に引きずられてローテが崩れたな、と一旦ノア1.8のメタリック系に戻しますが、さすがにもう速度が合わない。
もうひとりの方も表層で連チャンしだして、これはマズイ。焦るとよくない、落ち着いて自分の釣りで探りましょう。
前半の手応えからレンジとスピードを絞っていって、ノア1.5のブルメタ裏黒でなんとか1本キャッチして終了。
13-8-7の8本でギリギリ2位抜けできました。
いや~大変でした。これは結果オーライで内容は決して良くありませんでした。
雨でローライトだから、グロー系が効くだろう?と目星をつけて、後半はグロー混じりのカラーを中心にローテしていたのですが
どうもそれが良くなかったみたいで、最後は結局いつも通りのメタリック系で貴重な1本を追加できました。
「カラーはグローだろう」と決めつけて、その中でウェイトやカラーの傾向を散らしてサーチするもすべてダメだったので
1色目のグローが不発だった段階で、落ち着いていつものローテに戻るべきでしたね。後半の釣れない時間が長すぎました。
ただ、ここでなんとなく傾向が掴めたのは嬉しい要素でした。
ちなみに試合後に福田さんに連チャンしていたルアーを聞いたら、ノア0.9だとのこと。
レンジ・カラー・フック・波動などすべてがドンピシャで合わないと連チャンしないとのことでした。どうりで私にはその魚は探せないわけだ。
ベリーズ1.0を投げていれば探せたでしょうけれど、5号池ではウェイトを落とさず闘うつもりだったので投げられませんでした。
もうひとりの方もアキュラシー0.9で後半連チャンしていたよう。どうやら鱒玉ができていたみたい?
ポンドが見えないときの鱒玉って、みんなどうやって把握してるんでしょうね。私は把握できた試しがありません><
さ、次は2回戦!
ここからはタイマン、釣り座は1回戦よりちょいアウト側にずれた場所です。
放流も入ったので、スタートは1回戦と同じくドーナ2.0から。ぽつぽつですが順調に釣れていきます。
2回戦から15分2ローテだったので、10分過ぎまでドーナを押して最後はノア1.8で1本追加、8-5の3本リードで折り返します。
後半はノア1.8で探すもバイトがなく、ポンド全体も落ち着いた時間帯に入ります。
今まで釣れていたのは上目ですが、レンジを見失っているのかとノア1.8のままじっくり探るもノーバイト。
残り10分からハイバ1.3に落として再度サーチ、反応はあるのでレンジとスピードとアワセさえ合えば良いバイトが出せそうです。
ヒット後即ジャンプバラシなどありつつも、ハイバ1.3の安島さんカラーで2本キャッチ。しかし相手も2本キャッチで本数差は変わらず。
残り5分で3本リード、こちらもバイトは出続けているし1本1本キャッチしていけばセーフティリードか……という考えが頭をよぎりますが
ここから相手が怒涛の1投1匹!! ルアーをチラ見するも、スリム系で膨張色の、ジキル1.8より小さくて1.1より大きいような……何だ!?
こちらは同カラーではバイトが止まってしまったので、同じくハイバ1.3の渓恋慕カラーに替えて。
ロッド角度とスピードが合えば良いバイトが出るのですが、本数差を追いつかれた、追い抜かれた焦りからか
アワセが強くなってしまい、身切れを連発。そのまま試合終了、10-12で捲られて負けてしまいました。
いや~、これは相手が上手かった!!
あれだけ釣られたら仕方ない、と試合終了後は敵ながらあっぱれといった気持ちでしたが。
試合が終わってしばらくして振りかえると、やっぱり悔しいところ、反省点がどんどん出てきますね。
・常に釣り続けようという意識がない
ヘタにサイズを落とすと負ける。キングの放流後の展開で何度も味わってきた失敗のひとつです。
しかしこの日は1回戦の福田さんの釣りを見る限り、上目でサイズとスピードを落としてもいい日かもしれませんでした。
大雨による水面のプレッシャーが減ることや低気圧の影響からか、魚はいつもより上ずっていることは把握していたので
おおまかなレンジが絞れていたのなら、後半スタートはノア1.8のまま再度探らずに上目をノア1.5かハイバ1.3で入るべきでした。
・3本差はセーフティリードじゃない
後半もノア1.8から入ったのも、前半で3本差がつけられたため、着実に正解を探せば試合が組み立てられると思ったからでした。
もちろんそれも間違いではないのですが、「相手が正解を見つけて爆ハメしてくる」場合を想定していませんでした。
キングの放流ラウンドなら、後半はだいたい難しくなるでしょう、という固定概念がよくない方向に出てしまいました。
自分に釣れるなら、相手だって釣ってくる。だから自分が釣れる時にめいっぱい釣っておこう、という危機感が足りませんでした。
手前バラシやヒット即ジャンプバラシがあったのは、寒さで体が硬くなっていたせいもあったので
仕方ないかなと思いますが(それでも防寒対策で防げた部分ではありました、今後の課題です)
途中でアワセ幅を掴めていたのに、最後は追いつかれた焦りから強くアワセてしまいフッキングミス、というのは
追いつかれることを想定して試合を展開していれば防げたものであり、メンタルの弱さが出てしまった部分でした。
自分もすごく悪い釣りをしたわけじゃないんですけど、85点の釣りしてたら勝てないこともあるってことですね!
このタイミングでこういう負け方をできたのは良い教訓になりました。大雨の中でも大会に出てよかった。
ちなみに試合後に相手の方に聞いたら、ヒットルアーはメッシュ1.1とのことでした。
初めてメッシュでラッシュを喰らいました、あの残り5分からの6連打はすさまじかった……!!
で、3回戦は審判。
飯食って、準決勝はキャンタファミリー身内戦の応援とお勉強。決勝は勝ち進んだT田さんの応援!!
そして、この男が優勝~!!!T田鉄板王!!!!!
いや~、一度クランクを捨てた男が鉄板王で優勝って、ストーリーが最高でしょ。
西の方でも同じような話がありましたが、やっぱり鉄板王で勝つべきひとが勝つとカッコよくて憧れちゃいますね。
他にもこの日はドラマティックなできごとがいくつかあり、どれもT田さんの優勝を引き立てるいいストーリーとなっていました。
改めて、おめでとうございます!!!
表彰台はこちらの方々~!!
準優勝は常に本数差をつけて勝ちあがっていたヴァルケインの安島さん。
3位は準決勝で惜しくも1本差でT田さんに敗れ、3位決定戦ではトリプルスコアをつけた師匠キャンタさん。
ほら、やっぱり参加者が少なくてもメンツが濃くなっただけだから表彰台はみんな巻きが上手い人しかいないんですよ(笑)
みなさんおめでとうございます!!
悪天候の中運営をがんばっていただいたスタッフの皆様、参加者のみなさん、おつかれさまでした~!!!
今回の鉄板王に出て、いちばん良かったな~って思ったのは。
スプーン縛りの大会って、なんていうか、いつもよりプライドが懸かってる感じがするじゃないですか。
スプーンを巻いてたくさん釣れるのはルアーパワーじゃなくてそのひとの実力だから、なおのこと。
だから、自分なんかは負けたらすごく悔しいけど、でも清々しいし、後腐れなく相手を讃えることができるっていうか。
それにみんなも負けたあとすっごく悔しそうにしてるんですよ。それが、熱い思いが滲み出ているようで、すごくいいなあって。
なんか、この歳になって、せいいっぱい磨いた自分の腕を他人と競い合い熱くなれる場所があるって、めちゃくちゃ幸せなことだなって。
そりゃもちろん釣りに限らずいろんな趣味でいろんなコミュニティがあるから、釣りだけが特別とは思わないですけど。
それでも、いまこの趣味と出会えて、いっしょに切磋琢磨できる仲間がいて、大会で競い合う相手の方がいる。
というのは、すごく幸せなことだなって改めて思いました。
こういう感情って、いつもの大会よりもスプーン縛りの大会のほうがより強く感じるんですよね。
だから出てよかったし、定期的に開催してくれるなら次回も参加したいなって思います。
それに、「勝たなければ」という思いに苛まれていたここ半年くらいの私に、大会の楽しさの原点を思い出させてくれたような気もします。
純粋に、上手くなりたいなあ。前回の大会より、少しずつ上手くなりつづけていきたいなあ。
目先の結果ばかり気にして余計悩んでいた自分から、すこし解放された気がしました。
いや~、いい一日だった!
あと、レインウェア新しいの買います!専用の洗剤で洗っても、撥水スプレー吹いても、ぜんぜん復活しない><
上下で1万ちょっとのやつは丸2年がんばってくれたので、次はゴアテックスのもっといいやつを!!笑
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